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文化とジェンダー02 「書く女たち」

「家庭の天使を殺すことは、女性作家の仕事の一部だった」(ヴァージニア・ウルフ (1931), 『女性にとっての職業』)

「家庭か仕事か」ー近代以降、女性に対して繰り返し突きつけられてきたこの問いの背景には、ケア労働を担う存在としての固定された女性像があります。しかし、そうした社会的にも文学的にも自己表現の可能性を制限される中で「書くこと」によって、小さくもしなやかな抵抗を試みた女性作家たちがいます。

本講座では、ジェーン・オースティン『高慢と偏見』、ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』、野上弥生子『真知子』など19世紀から20世紀初頭にかけて書かれた東西の文学作品を読み解き、「書くこと」を通じて女性たちが社会の規範にどう抗い、自らの居場所を探し続けたのかを考えます。

そこから見える、オースティンや野上弥生子を結ぶ線の連なりに生きる私たちが抱く生きづらさ、そして自立やケアが意味することとは? 

■持ち物 筆記用具

■講 師 小川公代
1972年、和歌山県生まれ。上智大学外国語学部教授(ロマン主義文学、医学史)。英国ケンブリッジ大学卒(政治社会学専攻)、グラスゴー大学博士号取得(英文学専攻)。著書に『ゆっくり歩く』(医学書院)、『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』(岩波書店)、『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』(講談社)、『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)、『ゴシックと身体 想像力と解放の英文学』(松柏社)、『翔ぶ女たち』(講談社)など。


<お申し込み>10月29日(水)10:00 より先着受け付け開始

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講座実施日 12月14日(日)
時間 13:30~15:30
会場 ウェスタ川越3階 男女共同参画推進施設 研修室2・3
回数 全1回
受講料 無料(要事前申し込み)
定員 40名
  • 文化とジェンダー02 「書く女たち」
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■講座についてのお問い合わせ
電話 049-249-1186
Mail entry@westa-kawagoe.jp
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