【インタビュー & メッセージ】 東京交響楽団「新世界」からの風 ガーシュウィン×ドヴォルザーク
イベント2022年3月2日
2022年3月26日(土)ウェスタ川越大ホールにて『東京交響楽団「新世界」からの風 ガーシュウィン×ドヴォルザーク』を開催します。今回初共演となる新世代のおふたりに、「弦」の由来や今後挑戦したいことなどをお伺いしました。
●『ふたりの若き「弦」のコラボレーション』についてお聞かせください
太田 奥田弦さんのことは元々存じ上げておりましたので、改めて「同じ名前だ!」という驚きはあまりありませんでした。 でも、名前が同じというご縁を感じ、いつかどこかでご一緒出来たら、と思っておりましたので、今回このような機会を頂けたことそのものが嬉しい驚きでした。
●お名前の由来は?
太田 両親が、音楽が好きになってくれたら良いな、という願いを込めてくれたようですが、本当にプロの音楽家になるとは思っていなかったようです。
12歳の時、のちに師匠となる指揮者の尾高忠明氏と高関健氏の出演した演奏会を聴きに行ったことがきっかけとなり、プロの指揮者になる!と決意しました。
●指揮者として、一番思い出に残っている本番は?
太田 大学1年生の頃、東京藝術大学の「藝祭」で学生オーケストラと、チャイコフスキーのロミオとジュリエットを演奏したことです。指揮者として臨む、初めての本番だったので、全てが新鮮でした。当然、楽譜の準備、練習場所の確保、スケジュール調整なども初めてのことをすべて自力で行ったのでとても苦労しましたが、今思うとその時に経験して学んだ事が、今に繋がっていると思います。
●これからの活動で挑戦してみたいことは?
太田 若い感覚を忘れないうちに(笑)、子どもたちや青少年のお客様をターゲットにした演奏会を考えてみたいです。また、何らかのチクルス(特定の作曲家の作品を連続して取り上げるコンサートのこと)にも、そろそろ挑戦しても良いのかな、とも思っています。
●『ふたりの若き「弦」のコラボレーション』についてお聞かせください
奥田 とても驚きました。同じ名前の方はこれまでに数人いましたが、同じ漢字の「弦」は初めて。弦同士、どんな演奏になるのか今から楽しみです。
●お名前の由来は?
奥田 僕の名前の由来は「人と人を繋ぐ」という意味でつけられたらしいので、音楽とは関係なかったようです。しかし今はピアノを弾いている。それも何かの運命なのかもしれません。「ピアニストになりたい」と書かれた幼稚園の頃の短冊が見つかったりして、自分はずっとピアニストを目指していたのだな、と思う時があります。
●現在、大学在籍中の奥田さんですが、音大に進学されなかったのはなぜでしょうか
奥田 自分に合わないと思ったからです。小学生の頃、一度ピアノを習ったことがあるのですが、自分とあまり合わず、3ヶ月ほどで辞めてしまいました。以来、独学でピアノを勉強してきたのですが、大学に進学する時に「音楽を音楽以外の視点から見たら面白いのではないか?」と考えるようになりました。音楽は自分でやって、それ以外の視野を広げることに大学での時間を使いたいと思っています。
●これからの活動で挑戦してみたいことは?
奥田 新しい音楽の可能性を探りたいと思っています。今までたくさんの楽器が作られて、たくさんの旋律やジャンルが作られてきた。その中でも試されてこなかった組み合わせを探して、新しい音楽を作りたい。何かを組み合わせるだけでなく、全く新しいところから作るのも面白いと思います。そのための視野を広げていくために、色々な人と共演したり、色々な知識を蓄えていきたいです。